「あ…そうか…」
情事の後の気だるさの中、仙道は呟く。
「…なんだよ」
流川は腰が痛いからか、むっとした顔で聞き返す。
「キスして?」


10000回目のXXX


「は?…なに言ってんだ」
「だからさ…10000回目は、やっぱり流川からかなーって思って」
ベットの中でひじをついて寝転んでいる仙道はにっこりと笑いそう言う。
一方の流川はうつぶせになってあきれた顔で
「意味わかんねー…」
と返す。
「え?わかんないの?」
「だから、わかんねーって言ってるじゃねーか!」
もともと短気な性格だから流川はなかなか言わない仙道にいらいらしていた。
「…オレと流川がキスした回数。」
「はぁ?」
「あと一回で10000回なんだよ」
あっけらかんと仙道は答える。流川は驚きのあまり目を見開いた。
「…てめーいちいち数えてたのか?」
「あたりまえじゃん」
ああ、そうか。こいつはこういうやつだった…と流川は改めて思った。記念日とかそういうのをすごく大切にするやつなんだ。
仙道のそんなところは少しだけうっとおしかったけど、キライじゃなかった。

「おめーマジで…どあほー」
「どあほーでも何でもいいから。な?キスして」
ののしりの言葉も気にせずなおも仙道は言う。
「なんでオレがしなくちゃいけねーんだ…」
「だっていっつも俺からじゃん。たまには流川からさ、してくれても…」
「や」
「や、って…」
子供じゃないんだから…
と続けようとしたが、拗ねるのが目に見えてるので止めた。
なんだかんだ言ってもまだ流川はガキなのだ。
「イヤダ」
「…流川ー」
「ぜってーヤダ」
「…」
「…」
しばらくの沈黙。
「流川…」
「…」
「ねー流川ー」
「…」
「るか…」
「あーもう、うるせー!!」
しつこい仙道に諦めたのか
「…すりゃーいいんだろ!」
「え?」
ちゅっ…
掠めるようなキスをひとつ、流川は仙道へ送る。
「流川…ありがと」
「フン…」
本当に嬉しそうな笑顔で仙道は言う。
そして流川は案の定、真っ赤な顔でそっぽを向いた。
そんな流川に気付かないフリをして
「次は20000回目だな」
仙道は冗談交じりでそう言った。
「はぁー…どあほー」
流川からも思わず笑みがこぼれた。
「はっはっはっ」
まぁなんにしろ…ごちそうさまです。


END



私のサイトも10000ヒットを越したということで「10000」をテーマに書いてみました。
ただ、流川君からキスすると言うのを書きたかっただけかもしれませんが…。よくわかんなくなってしまった…。
まぁしょうがないね(おい)最初に会話を書いて、それからナレーション?を書きました。
当初、キスじゃなくて、出会ってからの日数にしようと思ったけど、何年かかるんだ!
と思ってキスにしてみました。キスなら何回もしてるかなーと思って。
「性格に10000回とか数えられるのか?」とかいう突っ込みは無しで(苦笑)
背景は決まらなかったから、なしです。ごめんなさい。


サイト開設した当時はこんなにも早く10000ヒットいくとは思っていませんでした。
これも皆さんのおかげです!これからも頑張っていきますので、よろしくおねがいします!!




 

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