キスしよう



俺は仙道彰。陵南高校の2年で一応バスケット部のキャプテンをやっている。
んで隣にいるのが流川楓。こいつは湘北高校エース。1年だ。

俺達は俗に言う「恋人」と呼ばれるやつで…。

男同士でおかしいと思うヤツもいるかもしれない。(普通の人はそうだろう)
でも、たしかに俺達は愛しあって―少なくとも俺はそう思っている―今こうしている。
それに誰かを好きになるかなんて男とか女とかそんなの関係なく、
そいつを好きになったらそれでいいと思うんだ。それが俺の場合、流川だっただけで…。
こいつと…流川と出逢って、恋して…そう思うようになった。それほど大切な存在なんだ。




「これなんかいいんじゃないか?」


俺達は今、スポーツ用品店に来ている。
なぜかというと1時間前にさかのぼるわけで―― 




『なあ、流川。お前そのバッシュ結構きてるんじゃないのか?』

いつもは公園のバスケコートで1on1をするんだけど、今日は陵南の練習は早く終わって、
湘北は休みだったから、陵南の体育館でやっていた。
『ずいぶん前に買ったから…。』
俺が思うに流川は人と話すことが苦手というか嫌いなんだと思う。それは俺に対しても同じことで―。まあ、その分、眼で話してくれるんだけど。
『うーん、そうだな〜。』
『?』
俺はしばらく考え込んだ後言った。
『よし!今から買いに行こう!!』
『…はっ!?今から!?』
『そう。今から。』
流川は相当驚いたらしく、俺を見つめていた。

『…でも、金なんか持ってねー。』
流川が、ぼそりとつぶやく。
『大丈夫。俺が買ってあげるから。』
『はぁっ?……でも…。』
『いいから、ほらっ!行くぞ!』



――という訳だ。



「これはどうだ?でも、こっちの色もいいよな〜。」
流川はさっきからずっと黙り込んでいる。
「あっ!これお前欲しがって…」
「せんどー。」
「うん?」
小さな声で流川は俺を呼んだ。
「金、どうすんだ?」
「だから俺が買ってあげるってば。」
「でも、バッシュはそんなに安くねー…。」
「分かってるよ。心配すんなって。そんぐらい持ってるよ。」
二コリと笑ってやると、流川は俯いてしまった。


「おっこれいいな〜。俺も自分の買おうかな〜。
 そうだ!流川、おそろいにしよっか?色違いとかで…  ……流川?」
「……。」
俯いたままだったから心配になって声をかけてみるが返事は無く。
「流川?」
優しい声でもう一度名前を呼ぶ。

「……やっぱ…だめだ。」

「え?」
俺じゃなかったら聞き取れないくらいの小さな声で言うと流川は店から出て行ってしまった。
「っておい!流川!?」
俺は急いで追いかける。
「なんなんだ?いったい…。」
ときどき分からない行動にでるな、とは思っていたが、これはひどすぎだ。
大体は怒らせたとか理由があるのに…。なんでいきなり?

しばらくは流川を探した。
「どこいったんだ…?普段は体力無いのになぁ…。」
って感心している場合じゃない。とりあえずは流川が行きそうな場所を片っ端から探してみた。


…いた。俺がいつも釣りする場所。そして…俺が気持ちを伝えた場所。
「こんなところにいたのか、流川。」
俺がそう言うと流川はぴくりと肩を強張らせ、こっちをゆっくり振り向くとまた海のほうを向いてしまった。
「流川どうしたんだ?なんか俺、酷いこと言った?」
流川は首をフルフルと横に振った。
「じゃあなんで…。俺とのおそろい、そんなにいやだったの?」
「違う!そんなんじゃねー…。」
「…。」

沈黙が続く。

「…はぁ〜。流川?」
俺は流川の肩を掴んでこっちを向かせた。
そして眼をじっと見て言った。
「あのさ、黙り込んでちゃわかんないよ。
 流川がなんで、店をいきなり飛び出したのか、とか、なんでそんなつらそうな顔してるのかとかね。 流川の気持ち分かってあげられないんだ。だから…ね?」
はっきりと、でも優しい声でたずねる。
流川はしばらく黙ったままだったが、
「…仙道はいっつもやさしー。だから、オレはつい甘えてしまう…ん…だ。」
「うん。」
たどたどしいがゆっくりと伝えてくれる。
「いつも甘えてばかりで…オレがオレじゃなくなる気がして… それに…いつもめーわくかけてる。」
「迷惑?なんで?」
「物、すぐに買ってくれるし、オレがどんなわがまま言ってもきーてくれる…。」
「…。」
「だから、オレは負い目を感じてる。甘えちゃいけねーと思って… 今日、バッシュなんか買ってもらったら、また甘えそーだった。だから…」
「流川。」
俺は流川にゆっくりとくちづけた。
「!…んっ。」
最初は驚いていたみたいだけど、しばらくするとおとなしくなった。
「ふ…っ…せん…ど…。」
やっとのことで流川を解放してやる。
長かったキスのためか流川は呼吸が荒く、頬を紅く染めていた。
潤んだ眼で俺を見つめてくる。そんな流川の眼が好きだ。
そして、ぎゅっと流川を抱きしめてやる。
「俺に甘えるの、イヤ?」
そう聞くと、
「ちが…う。そーじゃなくて、こーいう風に接しられたことがねーから、どうしていいかわかんねー。 それに恥ずかしーし、迷惑かもって…。」
うわっ、こいつ可愛すぎ…。流川は自分なりに悩んでたんだ…。こんな流川だから好きになったんだと思う。
それに…こいつと付き合って結構経つが、こうやって思っていることを話してくれたのは初めてで、しかもめったにしゃべらないのに、いっぱい言ってくれたことがうれしかった。

「あのさ、俺が迷惑だなんて思ってると思うか?」
「…。」
「俺は流川のこと好きだよ?だから… うーん、わかるかな?好きだから俺は優しくするだろ?それで流川が甘えてくれる。
そしたら、すっげぇうれしいんだ。…なんて言ったらいいかわかんねえや。」
「甘えるのが…嬉しい?」
「そう。だから、甘えていいんだよ。ね?」
「…甘えてもいーのか?」
「うん。」
「…そうする。」
「そうする…ってお前…。あはは。」
あまりに可愛かったから思わず笑った後、
「うん、やっぱり好きだよ楓。…愛してる。」
“愛してる”って言ってやるときは「楓」って呼んであげる。そして、肩口に顔を押し付ける。

「オレも…好き…だ、彰…。」
「!!」
さすがに俺もこれにはビックリした。流川が好きっていってくれたこと初めてだったから。

「流川…今…。」
「……///。」
耳まで真っ赤なのが分かる。おそらく俺はすごくだらしない顔でにやけているんだろう。
それはそうだ。流川が好きって言ってくれたんだから。
ああーなんか幸せだな〜、こういうのって。
いままでにこんな経験はなかった。いくら可愛い女の子から「好き」って言われてもなんとも思わなかった。
なんでだろう?…流川だから?
「うわっ俺、今すっげーどきどきしてる。わかる?」
腕の中で流川は頷く。
「あーもう嬉しすぎ。流川最高!」
俺はそういうと流川にもう1回キスをした。


普段は無口で生意気でぶっきらぼうだけど、
たまに優しくて可愛くて、愛しくて…。
その眼も、鼻も、口も、髪も…全部ひっくるめて好きなんだ。
やっぱりこんなのは男とか女とか関係ない。好きになっちまったらしょうがないんだ。


なあ、流川…。たくさん、たくさん好きだから、これからもいっぱい、いっぱいキス…しよう?





END





…なにコレ…。やっちゃったよ。ロニジュ以外絶対書けないと思ってたのに。仙流処女作見事に玉砕です。つーか誰やねんこの2人。別人もいいところです。
場所も話の展開もコロコロ変わるし、意味不明です。あーやっぱり文才ないよ私。
構想10分、ネタ帳に書くのに1時間、パソに打ち込むのに1時間30分…。風呂で思いついたってどうよ。時間かけすぎ?そういえば一番長いですねこの小説。(ていっても短いのだけど)

次は無いかも…。とかいって書いたけど




        

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